『好色皇子と三界の姫たち』一区切り

 小説家になろうに今年始めから投稿している、『好色皇子と三界の姫たち』が、最初の区切りを迎えました。
 いつも読んでくださっている方々にお礼申し上げます。
 読んでおられない方もちょうどいい分量溜まっておりますので、よろしければぜひご覧くださいませ。

 さて、区切りといっても、実は第一部終了までは、まだ数話あります。
 ただし、ここからは少し主人公勢力から視点が離れ、周囲の描写となっていきますので、今日投稿した第21回が、一区切りと言っていいと思われます。

 今回までで約13万文字、分量だけでいうと文庫一冊分かけて、主人公勢力の旗揚げとなりました。
 予定通りの展開・分量ではあるものの、覚悟していたとおり長くなっていますね。
 異世界戦記もの、しかも、いわゆる剣と魔法の世界とはちょっと違うということでやむを得ないところでしょうか。
 なにしろ、いままでのところ、剣や槍を帯びた人物が皆無ですからね……。みんな変身して戦ってます。
 はっ、実は変身ヒーローものなんでしょうか(あきらかにヒーローではなく怪人のほうです)。

 ともあれ、魔族である主人公を中心とした勢力は、明確に世界征服へと一歩を踏み出しました。どう転ぶにせよ、今後はありとあらゆる相手と戦っていくことになるでしょう。

 人も、魔も、龍も、神もいる世界です。
 様々な友、敵、そして姫たちを出来る限り魅力的に描き出して行きたいと思っております。
 どうかこれからもおつきあいいただけると幸いです。

 なお、参考として、三界の概略図を後悔しておきます。
 本編では第二部の最初に、登場人物紹介と共に載せる予定です。

三界概略図

ドラゴンは六本脚

 ドラゴン。
 ファンタジー世界を代表するような幻想生物ですが、一般的な姿形は、四本脚に翼が二つでしょう。
 そこで、考えたことありませんか?

 ――こいつ、六肢だよな、って。

 翼はたいていの場合、前肢が変化したものです。腕全体というより手の指が伸びて……という構造も多いですが、どちらにせよ、四肢のうち二つが変化したものでしょう。
 ところが、ドラゴンは四つの脚があった上で翼があります。むしろ、脚が二本しかないタイプはワイバーンとして別の種とされます。
 そんなことを考えた時、私は思いました。
 ああ、これは異星の存在だと。

 地球にも四本よりも多い脚を持つものがいます。しかし、そのいずれもが外骨格な生物か、もしくは逆に軟体動物です。
 実は昆虫だったり頭足類だったりするドラゴンというのも、それはそれで楽しげではありますが、その発想は別の機会としましょう。
 ともあれ、ドラゴンを異星の存在とした時、私の中に浮かんできた物語がありました。

 ドラゴンと同じように六肢を持つ生物であふれる世界。
 そこに入り込んできた人類という異物。
 人が住むにはあまりに厳しい世界で、それでも人々は適応して細々と生きていた……。そして、伝説の存在『真のドラゴン』を探しに少年が旅立つ。
 これが、十年ほど前のアイデアノートに残っていた『竜の棲む星』という物語の始まりです。

 タイトルも中身もストレートなボーイミーツガールな冒険譚でしたが、結局書き上げられることはなく、お蔵入りに。
 その世界の設定を根底にして、別に抱えていたアイデアをいくつか加えることでできあがったのが架空惑星である惑星アニでした。

 そして、その惑星を舞台にした物語が、好色皇子と三界の姫たちです。
 これは、『魔族』と呼ばれる種族の皇子を主人公としたファンタジー戦記物語なのですが、かなり大がかりなプロットになってしまい、新人賞に送るには分量があわないということで小説投稿サイト『小説家になろう』に投稿することなりました。

 もし、六本脚のドラゴンたちがあふれた世界での戦争と愛と死の物語にご興味ありましたら、ご覧いただければ幸いです。
 いまのところ、週二回更新予定です。