ドラゴンは六本脚

 ドラゴン。
 ファンタジー世界を代表するような幻想生物ですが、一般的な姿形は、四本脚に翼が二つでしょう。
 そこで、考えたことありませんか?

 ――こいつ、六肢だよな、って。

 翼はたいていの場合、前肢が変化したものです。腕全体というより手の指が伸びて……という構造も多いですが、どちらにせよ、四肢のうち二つが変化したものでしょう。
 ところが、ドラゴンは四つの脚があった上で翼があります。むしろ、脚が二本しかないタイプはワイバーンとして別の種とされます。
 そんなことを考えた時、私は思いました。
 ああ、これは異星の存在だと。

 地球にも四本よりも多い脚を持つものがいます。しかし、そのいずれもが外骨格な生物か、もしくは逆に軟体動物です。
 実は昆虫だったり頭足類だったりするドラゴンというのも、それはそれで楽しげではありますが、その発想は別の機会としましょう。
 ともあれ、ドラゴンを異星の存在とした時、私の中に浮かんできた物語がありました。

 ドラゴンと同じように六肢を持つ生物であふれる世界。
 そこに入り込んできた人類という異物。
 人が住むにはあまりに厳しい世界で、それでも人々は適応して細々と生きていた……。そして、伝説の存在『真のドラゴン』を探しに少年が旅立つ。
 これが、十年ほど前のアイデアノートに残っていた『竜の棲む星』という物語の始まりです。

 タイトルも中身もストレートなボーイミーツガールな冒険譚でしたが、結局書き上げられることはなく、お蔵入りに。
 その世界の設定を根底にして、別に抱えていたアイデアをいくつか加えることでできあがったのが架空惑星である惑星アニでした。

 そして、その惑星を舞台にした物語が、好色皇子と三界の姫たちです。
 これは、『魔族』と呼ばれる種族の皇子を主人公としたファンタジー戦記物語なのですが、かなり大がかりなプロットになってしまい、新人賞に送るには分量があわないということで小説投稿サイト『小説家になろう』に投稿することなりました。

 もし、六本脚のドラゴンたちがあふれた世界での戦争と愛と死の物語にご興味ありましたら、ご覧いただければ幸いです。
 いまのところ、週二回更新予定です。

関連記事

二つの急所 曹操注解 孫子の兵法 (朝日文庫)を読んでいる。 孫子の兵法そのものもそうだが、曹操が後漢末当時の常識に沿って、時にはかみ砕くようにして加えている注解が面白い。 孫子が生きていた当時の軍制の単位だとか馬車を用いた戦術だとかが、すでに三国時代にはあまり知られていないことがわかったりする。 ...
さて、どこを目標にしていくか……  いま、小説関連でしている作業は三つ。 ・二次創作である玄朝秘史の手直しと再掲載。 ・小説家になろうに投稿予定の戦記もの(仮称『三界姫』) ・新人賞投稿用の吸血鬼もの(仮称『吸血騎士』)  最初の玄朝秘史については、ある程度の書き足しなどはありますが、整理していったりする作業のほうが...
VOICEROID 文章を書く上で誤字脱字は、避け得ない。行きつ戻りつ、よりよい表現はないかと書き直している内に余計ひどくなる。 とはいえ、出来ることなら無いほうがいい。心が燃え上がるような文章でも、誤字が一つあるだけで意気消沈する。素晴らしいシーンほど、力が抜ける。 さらに、誤字脱字しがちな部分というのは...
二次選考はだめでした  以前にも書きましたえんため大賞ファミ通文庫部門への投稿についてですが、残念ながら二次選考は通過しませんでした。  いろいろと思うところはあるのですが、現在とても忙しくてあまりじっくり考えている暇がないので、まずはご報告まで。  また落ち着いたら、落選についての話やこの作品をどうするか書いて...