曹操注解 孫子の兵法 (朝日文庫)を読んでいる。
孫子の兵法そのものもそうだが、曹操が後漢末当時の常識に沿って、時にはかみ砕くようにして加えている注解が面白い。
孫子が生きていた当時の軍制の単位だとか馬車を用いた戦術だとかが、すでに三国時代にはあまり知られていないことがわかったりする。
その中でも、
敵が必ず猛進して追撃してくるような、敵国の「泣きどころ」
敵が無理をしても、必ず救援に行かねばならないような敵国の「愛するところ」
というのはかなり感心させられた。(共に実虚編に対する曹操の註より)
急所は泣き所だけではないのだ。